HEINEです。
先日YouTubeの方でネットワークビジネスについてを話したのですが、割と反応があったため、もう少し掘り下げて話をしようかなと思います。
僕自身、かつてニュースキンというネットワークビジネスをしたことがあります。
もう10年以上前になりますし、タイトル(ランクみたいなもの)もラピスエグゼクティブといい、下から数えた方が早いランクを位置していました。
ですのでタイトルは高くはないのですが実際の体験談はあります。
その頃内部で感じていたことも含めて話します。
なので、動画よりも濃厚になりますが、リアルを伝えていく上でとても大切なことになると確信していますし、ネットワークビジネスをやろうと検討している人なら、僕の実体験を交えて話をしますので参考になるはずです。
友人を失う

ネットワークビジネス関連の記事や動画を見ていると、まず上位に出てくるのが友人を失うというもの。
実際失うのかというと、95%以上の人は失います。
ちなみになぜ失うかについてを深掘りしている人がいないので、それについても話します。
なぜ失うかというと、教育プログラムが友人を失うようにできているからです。
ネットワークビジネスの間違った教育プログラム
ネットワークビジネス(正式名称はマルチレベルマーケティング)は口コミをつかってお客さんを増やしていこうというマーケティングの部類に入ります。
そして口コミというのは、まず商品を使って実感をして感動をしたから起きるものです。
では感動するような人たちはどんな人たちか、と言ったらニーズ(需要)がある人たちですよね?
にもかかわらず、多くの人たちはニーズがある人たちを探すのではなく、身近な家族、友人などからアプローチをします。
(保険の営業と一緒ですよね。)
これは、そういったアプローチをしろといっている教育プログラムがあるからです。
ネットワークビジネスに参加する人たちはビジネスのビの字も知らない人がほとんどですから、それを鵜呑みにして自分の身近で、そしてニーズのない人のところへ鼻息荒くアプローチしにいくのです。
当然、断られますよね?ネットワークビジネスは社会的な信用がないビジネスとして認知されていますしね。
それでも、断られるのは当たり前で数をこなすんだという精神でアプローチをするため、ニーズのないところへ何度もアプローチをし、友人の信用を失ってしまうのです。
信用を失う

ビジネスをする上で、大切なことは信用です。
お金を得ることができるのは、信用を得た次です。
つまり、順番があるのです。
ですが、ネットワークビジネスでは信用を得る前にお金を得ようとします。
簡単に言えば、
「ねぇ、お金ちょうだい。」
と言っているのと一緒です。
当然、信用を失います。
証拠の質が低い

ネットワークビジネスに参加している人は「お金ちょうだい」と直接言うのと同等の営業をしてくることを言いました。
とはいえ、だいたいの人がそれではいそうですか、とお金を払うことはありません。
そこで彼らが信用に足る商品(ビジネス)なんだと強く推してくる証拠群があるのですが、これらがとても証拠とは呼べるほどのクオリティがないものばかりなのです。
具体的には以下の証拠をあげてきます。
また聞き情報
「芸能人の◯◯が使ってるらしいよ。」
「あの人、このビジネスで成功してタワーマンションに住んでるらしいよ。」
など、基本的に噂話程度の証拠を担保に信用を獲得しようとしてきます。
正直、ビジネスをきちんとやっている人間からすると、これらは信用に足る証拠にすらなりません。
なので、この手の話に引っかかる人はリテラシーの低い情報弱者がほとんどということになります。
こうした情報に弱いと感じるのであれば気をつけてください。
ちなみに以前、久しぶりにネットワークビジネスをされている方に営業をされた時に、「わかりました。そこまでおっしゃるなら会社の決算書を見せていただけますか?興味があります。」と聞いたことがあります。
すると「け、決算書ですか?」と言われて沈黙しました。
その方はディストリビューターの中ではある程度ランクは上だったようですが、決算書の話ができない時点で会社にいわれるがままに営業をしている1人にすぎないんだなと感じたことがあります。
金持ち父さん貧乏父さん
ネットワークビジネスの勧誘にあったことがある人は必ず金持ち父さん貧乏父さんの話をされます。
そして、世界的ベストセラーとなってる本が言っているんだよ、と権威性を盾にアプローチをしてきます。
(これはどこのネットワークビジネスも一緒ですね。)
ちなみにこうした権威性の引用という営業方法はネットワークビジネスだけでなく他の業界でもよくあることなので問題はありません。
ただ、問題なのがお金持ちになる方法がネットワークビジネスしかないと主張している点です。
(本の中で述べられている、資産を手に入れなさいという点は正しいです。)
僕はネットワークビジネスを辞めた当初は無知だったので不安でしたが、今ではビジネスチャンスはどこにでもにあるし、ネットワークビジネスよりも効率の良いビジネスは自分でも作れるということが理解できました。
ですから金持ち父さん貧乏父さんを持ち出してプレゼンテーションをされたとしても全く響かないのです。
ネットワークビジネスしかないと思い込んだ人たちは、ネットワークビジネス以外のビジネスチャンスを情報遮断し、この本を聖書のように持ち歩いては売り込むようになるのです。
このあたりはまさに宗教の布教活動に似ていますよね。
ネットワークビジネスが宗教と言われている一つの要素です。
友人であること
一番非常識であり、信用を損なう証拠が友人であることです。
またに友人をお金に換えると言われている理由でもあります。
「学生時代、ずっと一緒にいた俺が嘘つくわけなくない?」
など、過去の自分との信用を担保に勧誘してくるものです。
もはやアプローチがビジネスではないのですが、この手を使って説得する人はとても多いです。
やればわかりますが、この行為は友人との信用をお金に換える行為です。
ビジネスがうまくいけば良いですが、悪くなれば当然負債に変わり、友人関係の繋がりは切れます。
(つまり、ほとんどの確率で切れます…。)
以上のことから証拠として提示してくるものがどれも信用に足るものではないのです。
実際はお金がない人が多い事実

僕が事業投資をしている会社の一社が自動車販売事業をしているのですが、その顧客にネットワークビジネスの人がいるのです。
ネットワークビジネスの人といっても、末端の人ではなく、タイトルはトップに入る人たちが顧客です。
彼らは投資先の会社からベンツやBMWを購入するのですが、彼らは新品を買いません。
中古でなるべく新車に見えるものを購入していきます。
(人によっては値切り交渉をしてくるお客さんもいます。)
そして購入したベンツをダウンライン(自分より下の層のビジネスユーザー)に見せては「新車を購入したんだよね。」と夢を見せているのです。
正直、これを聞いた時は失笑しました。
実際はお金がない状態で無理をして中古のベンツを購入し、新車と偽り、下の者に夢を見せて動かす。
それはもはや夢ではないなと感じたのを覚えています。
同時に、僕がネットワークビジネスをしていた過去がとても悲しく感じた瞬間でもありました。
目的がすり替わる

ネットワークビジネスの悲しい事実に目的がすり替わるというものがあります。
最初は自分の夢のために始めたはずなのに、環境に入ることで色々な人に関わり、気がつけば「あの人にお世話になったから頑張る。」と目的がすり替わるようになるのです。
これも宗教と言われる理由の一つでしょう。特に真面目な人が陥りやすいです。
実は昔の僕はまさにその状態で、最初の目的はとうに忘れてその環境でお世話になった人に貢献することなどが目的になっていた時期がありました。
ただ、それは本当の目的ではないので1人になると本来やりたいこととの違いに葛藤したこともあります。
ある種、洗脳と一緒で辞めようとしても拒絶反応が出たり、恐怖がわきおこるんですよね。
とても辛かったですし、辞めて本当に良かったと感じています。
まとめ
以上のことからネットワークビジネスをおすすめしません。
ビジネスチャンスはたくさんありますから、より広い視点でビジネスを選択しましょう。