





本日のテーマは『印象に残った仕事を教えてください』についてです。「これまで30種類以上の仕事をしてきたとのことですが、特に印象に残っているものはありますか?」ということです。これはHEINEさんにですね。






僕にピンポインっていうことですね?






はい。






そうですね、これ色々あるんですけど、一番印象に残った話をしていきます。






(パチパチ)






(パチパチ)






そうですね、今回の話は、今質問している人が仕事選びとにもし迷っているんだとしたら、1つ仕事選びのヒントになればなと思っているので、参考にしてもらったらいいかなと思います。本当解体屋とか倉庫整理とか、そういう肉体労働をね、もやしっ子がやったりしていたけど(笑)






(笑)






BARとか色んなことやってきたんですけど、一番人生の転換期にもなった仕事の一つとして、豆腐屋のバイトが一番面白かったですね。






私、一番HEINEさんがしてきた仕事の話の中で、聞いて一番印象に残っています。なぜ豆腐屋が転機になったんですか?






僕が初めて事業をやり始めたのがBARになるんですけど。BARにたどり着くきっかけを作ったのが、この時の豆腐屋さんのお客さんなんだよね。






え~!そうなんだ。






そうそう。で、これね、豆腐屋は高いっていう話あったと思うんだけど、僕の引き売りの時、国産って言ったから高いのもあるかもしれないですけど、まずね、豆腐400円くらいするんですよ。






高ぇよ(笑)






高い、高い。






確か湯葉って分かります?湯葉は1200円くらいしましたね。






たか~!(笑)






誰が買うんじゃ!(笑)






だからその仕事って、インセンがついていたんですよ、インセンティブ。






あ~。売った分だけ?






そう。だから時給が最低時給みたいな感じになっていて、売った売上に応じてインセンティブつくみたいな感じだったから、結構ミュージシャン、俳優目指しているような人とか、劇団の人とかいるじゃん。






下積みですね。






そういう系の人達が、そういうのを求めてきている人がやっぱり多かった。






へえ~
人間関係を通してBARに繋がったのと、自分で売ることの経験が出来て抵抗感が変わるんですよ。










なので、朝からみんなエリアが別れてやるんだけれども。僕もその仕事で本当色んな人にも出会ったし、色々なことが起きるんですよ。






で、先に結論言っちゃいますね。これが何に良かったかっていうと、色んな人に会って、僕は人間関係の専門家って言っているくらいですけど、人間関係を通してBARに繋がったっていうことが一つと、あとセールスの仕事だったので、自分で売ることの経験が出来て抵抗感が変わるんですよ。






あ~






経験が出来たことが良かったっていうことですよね。で、それを掘り下げる前にどんな感じだったかっていうと、売りにいくじゃないですか。だから最初僕も「高いな~これ本当に売れんのかな~」って思ってましたよ。






なんだけど、まずおばあちゃんとか、そういう世代の人達って当時の記憶があるから、ラッパ鳴ったりするとさ、「あ!お豆腐屋さん!」って来るわけ。本当ボウル持ってきちゃうんだけど。






(笑)






で、「こういうのがあって」って言ったら、「色々あるのね、懐かしい~私の昔はこうで、ああで」って色々話してくれるんですよ。それで「じゃあこれとこれと、納豆とか厚揚げも頼もうかしら」みたいな。で、僕が電卓で計算するんだけど。「いくらですか?」って言って見たら「高!」ってなるわけよ(笑)






いや、高い高い(笑)






「お豆腐そんなするの?」みたいになっていて(笑)「まあ、ですよね」っていう感じなんだけど、来ちゃっているじゃん、この人(笑)だから「じゃあ払うわ」っていう感じでスタートするんだけど、実際やっぱり美味しいから、リピートもしてくれるんだよね。






だから最初のハードルはあるんだけど、懐かしさに惹かれて、思い出で集客されて、来て買って帰っていくっていう感じなんだよね。だから色々面白かったのは、例えば同じエリアをさ、時間でね、地図を最初みんな渡されるんだけど、どう周るかは、その人に委ねられているわけ。






へえ~






だから、僕もどう周れば色んな人達にアプローチ出来るかなってルートを探すわけだよね。例えばお昼の時間になると、大きな商業ビルから色んなスタッフがご飯買いに出てくるから、この時間帯はここに行こうとか考えて移動していくんだけど。






それをやっていくと、例えばさ、僕が会ったのは会計事務所のOLみたいな感じで、スーツを着ている女の人達が、バババって来て、僕当時20代の中旬ですから、「若くてどうのこうの」ってチヤホヤする女の人達に囲まれて、謎の空気ができるわけだよね。質問攻めされたりとか。






うんうん。






あとはルートの中で、僕が個人のお客さんのリピーターの人のところに行っていて、いつも「何時に行きます」って言って「分かった」って言ったのに、いなかった時があって。「ああ、不在か」と思って素通りしようとしたら、「ええ!待って!」っていう感じで、バタンって出てきたと思ったら、シャワー浴びていたみたいで、水浸しでバスタオル巻いた状態で出てきて、「お金!」って言って(笑)






(笑)






(笑)






「あ、だったら、一回体拭かれてからでいいです、待ってますので」みたいな。こういうのもあった(笑)






へ~






普通はこんなこと起きなくない?(笑)






うんうん






あとは、すごいリピートをする人の中には、「こういうお仕事、ずっと歩いているでしょ。体力も使いながら頑張っているわよね」って応援してくれる人達もいて。それで仲良くなってきたと思ったら、「そうそう、ちょっとまって今日渡したいもの」って言われて。






「なんだろう」って思って。差し入れでお茶とかをくれる人もいたんだけど。って思ったら宗教本を渡されて、「これ読みなさい」って言われて。






(笑)






(笑)






それで次回もさ、その人リピーターだからそこを通るわけですよ。「その時に感想を聞かせて欲しい」って言われて。






感想?(笑)
ところてんだけ買うおばちゃんがいたんですよ。で、このおばちゃんがある種人生を変えた人で。






「あ~、そっちか」みたいな。すごいいい人で「あ、そういう感じだったんだ」っていう経験もあったし、色々な人に会ったんですよ。その中の一人で、毎朝眠そうに出てくる、ところてんだけ買うおばちゃんがいたんですよ。で、このおばちゃんがある種人生を変えた人で。






その人はリピーターで、朝眠そうにしていて、僕が「豆腐屋辞めます」って言ったら、「何するの?」みたいになって、「BARやりたいなって思っているんですけど、どういう風にやるかはまだ分かんないので、手探りです」と言ったわけよ。






「あ、そうだったんだ」って言われて、「実は私ビル持っているの。ある階がBARだったんだけど、そのマスターが心筋伷塞で亡くなっちゃったんだよね。だからあるわよ」って言われて、「あ、そうなんですか?!」みたいな。で、「見る?」って言われて「じゃあいいですか?」って見に行って。






うんうん






そしたら、年齢が高いマスターやられていたからちょっとレトロなんだけど、これ少し工夫するだけで、居抜きってね、あんまりお金かからないから、出来るじゃんってなって、すぐ契約をして、お父さんとかに連絡して連帯保証人とかになってもらって、不動産契約して、始めたっていう経験があるんですけど。






ふ~ん






で、このおばちゃん結構面白くて。やり手の小売人なわけよ。結構年配の人とかってさ、昔の成功体験とかを話してくれるわけよ。だからBARをやるようになったら、話しする機会も増えたから、話を聞いていたわけ。ジュリアナ世代って分かります?






こういうやつ(笑)






そう、こういうやつね。






(笑)






その女性今はお歳を召しているけど、当時はまだ若いじゃないですか。その時にたまたまよく観光でベトナムの方に行ったら、センスが売っていたと。それがすごい安かったと。だけど、日本では2000円くらいで売られていたのかな?






え、あのジュリ扇っていうこと?(笑)






(笑)






ジュリ扇なのかわかんないけど扇子だよね。






美穂さん世代なんですね(笑)






そう、世代(笑)






で、こっちでは日本円でいうと、100円か200円だと。で、「これは!」ってなったんだって。






へえ~






で、それを大量に、まあこれ今でいう転売ですよ。向こうで仕入れて、なんなら自分の家族とかの巻き込んで買いに行って、日本で売り捌いて、その差益で立てたから「これセンス御殿よ」って言っていたわけ(笑)






(笑)






(笑)






で、当時経営者って会うことなかったから、「何それ!」って思ったし、すごい刺激的で、やり手だなって思って。当然そういう商売人の人だから、娘さんは、今は確か銀座で花屋とかやっているのかな?そういう家系なんですよ。そういう人に巡り会えたっていうのが大きかったし、あともう一個は、、、
次回に続く。